親愛なる二人へ贈るひとかけら

東巻を自分なりに昇華させたい殴り書き。

着飾る言葉たち

こんなご時世なのに元気に出張中です。

東堂さんの誕生日まであと8日、書き始めてはいるのですが、本当にニッチなテーマ過ぎて誰得になっています……誕生日なのにあんまりめでたくない話になりそう(・ᴗ・;)
でも頭の中で考えてたことを、超個人的に文章にして砕いて飲み込んでみたかったんだあ。

全ケイから少し日が経って、自分の本を読み返してみたわけですが、趣味を詰め込みすぎちゃったかなと今更ながら思ったりしまして。
必要ないかもなのですが、『着飾る〜』の方に出てきた単語のプチ用語解説を纏めてみたので、ふーん、こんなことだったのー(・ᴗ・)と思っていただければ幸いです。
※私の経験と知識と個人的な感想です。
これが正解で全てではないことはご了承くださいませね。ファッションも自由ショ!

★新開さんが着てた『ウインドウペン』の『スラブ生地』のスーツ

『ウインドウペン』……格子柄。大きく括るとチェック柄です。細い四角が並んでいる、スーツの中でも割りとポピュラーなデザイン。
柄が大きいので、意外と柄物のインナーとも相性が良いです。個人的には細身のモードスーツよりも、襟幅が広いクラシカルなスーツに合うデザインだと思っているので、新開さんに着てもらいました。

『スラブ生地』……スラブ糸、という太さが様々ある糸で織られた生地です。少しポコポコと凸凹があるので肌に触れた時の面積が少なく、そこを風が通るので涼しく着れる。
作中書いてないのですが、今回の冒頭は春先の出来事のイメージだったので、ちょっと先取りして夏の代表素材のスラブ生地のスーツにしました。新開さんは体温も高そうなので、通年あんまりしっかりめの生地じゃないほうがいーだろうなーと思ってます(・ᴗ・)

★『リース』
所謂レンタルのこと。車とかもありますが、ここでのリースは大体一週間位の衣装の貸出のことです。
有償、無償の交渉とかも基本はスタイリストさん達のお仕事で、1回の案件につき複数の店舗で対応することが多いです。

★東堂さんがインタビューで着てた『ショートポイントのワイシャツ』と『ナロータイ』

『ショートポイント』はシャツの襟の形のことです。
一番スタンダードなのがレギュラー、剣先にボタンが付いてるものがボタンダウン、フォーマルで良く見かけるぴょこんと襟が立ってるのがウィングカラー。
ショートポイントとは、襟がすご〜く小さいものを指します。(検索してみてね)
細身でシュッとしたデザインなので、アスリートにしては華奢な方な東堂さんにはお似合いだろうなあと思って着せました。

『ナロータイ』は、ネクタイの中でもすご〜く細いネクタイのこと。ショートポイントは襟が小さいので必然的に太いネクタイとの相性があまり良くないです(ネクタイの太さは襟幅に比例させると良きと言われてます)なので、小さな襟に合わせるのにちょうど良いのがナロータイというわけです。ネクタイは剣先に向かって太くなるイメージだと思いますが、ナロータイは先まで均一に細い。
着ける人に寄ってはチャラく見えたりします。
私の個人的な意見ですが、水商売のお兄さん達が好んで着けてるイメージです笑
この時巻ちゃんは、東堂さんのことをチャラそうだなって思ってただろうなと。

★『スワロフスキーのオペラパンプス』
作中でレン兄さんがお遊びで作ったやべえシロモノ。
これは私が実際見たやべえシロモノを意識してます。
実物は某ラグジュアリーブランドのパンプスなのですが、ウン十万の真っ赤なパンプスで(勿論メンズ)、つま先の部分がそれはともかくもうギラギラに輝いてました笑
パンプスといえば一般的には女性のイメージだと思いますが、実はタキシード(夜の準礼装)の正式なシューズはエナメルのパンプスなんですよ〜。
何故夜がエナメルなのかというと、靴墨でエスコートする女性のドレスを汚さない為とも言われてます。
諸説あるみたいですが私はこの理由が好き。
スワロフスキーはご存知の方も多いと思いますので割愛。

★巻ちゃんが東堂さんにプレゼントした『ホースシュー』柄の『アスコットスカーフ』

『ホースシュー』とは日本語で『馬蹄』。
馬のひづめの柄のこと。有名なのは某H○RM○S。
広くラッキーチャームとして人気の柄で、ネックレスとかが多いかもです。巻ちゃんは成功を祈ってこの柄を選びました。

『アスコットスカーフ』
男性用のフォーマルスカーフです。
イタリアンカラーと呼ばれる立ち襟のシャツにINしてイケおじ風にするもよし、東堂さんのようにがっつりフォーマルの装いで、ネクタイとして結ぶのもよしです。別名バロックタイとも言われてます。
ボリュームもあってカッコイイので、新郎さんとかに人気。
コラボリングの東堂さん(白タキ)のネクタイはコレ。

★『ビスポーク』
オーダースーツは大きく分けると3種類。
フル、イージー、パターンがあります。
ビスポークはフルオーダーのこと。
型紙も一から採寸して作成、仮縫い、縫製、調整、調整……と、受注してから三ヶ月以上はかかります。
これが出来るお店は少ないですし、技術も必要ですし何より高いのであまりやってるところはないかも。
良く街中で見かけるオーダースーツはパターンが多いです。型紙は既にあって、袖の長さとかウエストを弄れるくらいの自由度しかありませんが、最近は早くて2週間くらいでできるみたいですしお安いです。

そんな経緯もあり、巻ちゃんが決めたのは仕様、生地、オプション全部。拘り出したらオプションって山のようにあるので、そこだけは巻ちゃんが一人で考えて、仕立ては玄人の職人さんにお願いしたという設定でした。

こんな感じですがちょっとは伝わりましたでしょうか……。そもそも必要だったかしら……(こんなに書いといて何を)
今は昔、業界にいたころの記憶をひっぱりだして書いたのですが、改めて私お洋服好きやな……と思いました笑

昨今、フォーマルの装いはマナーすらも曖昧だったりするので、これが正解!っていうのもなくなりかけてはいるのですが、折り目正しい美しさやさり気ないカッコ良さなんかは失われて欲しくないなあと思ったりします。

『着飾る〜』の表紙の裏テーマは『パッと見セレクトショップのLOOKBOOKに見えたらいいな』でした笑

感染者増えてますが、早く落ち着くといいですね。